田口

新潟から来た東京の大学2年生

教習所

今まで通っていた教習所を卒業した。

指導員に「上手だったね」と褒めてもらった。

謳い文句だとわかっていながらもまた大学の友達にこの事を自慢するんだろうなと思った。

教習所の近くには行きつけのファミレスがある。

行きつけになった理由はホールの大学生目当てだ。

毎回ナンパしようとして、ナンパしないで帰ってきてしまっている。この意気地なしが。

そして2人がけの席に1人で座り、2人分くらいの量を平らげ、それからこのブログをひらいている。

そうしながらまたホールの子を眺めてしまっている。このスケベが。

教習所を卒業したということは、このファミレスに寄るキッカケを手放してしまうということだ。

正直かなりの痛手だと思っていい。

今日は買ったばかりのトレーナーと、春にしては薄手のカーゴパンツを身につけている。正直きまっている。

それにしてもおかしい。

自分は、毎回同じ子に惚れているのではなく、来るたびに別のマドンナが僕を出迎えてくれているのだ。

そして今日も新たなマドンナが僕に小エビのサラダを運んできた。

これはここの店の店長が顔採用しているとしか考えられない。

そして、店長の女の子のタイプと、僕の顔のタイプは完全に一致しているということに寒気がしてしまった。この寒気は薄手のカーゴパンツから来るものとはまた別物だと確信した。

15時を過ぎた。

え、待って、あの子あがってんじゃん。うわ最悪。話しかけようと思ったのに。なんだよ、じゃあもう帰るわ。